2011年5月21日土曜日

長期金利 4カ月半ぶり高水準 デフレ不況 下押しの懸念も

 債券市場で長期金利が上昇(国債価格は下落)している。26日は一時1.385%まで上昇し、4カ月半ぶりの高水準をつけた。景気回復期待から株高?円安が進み、投機マネーがリスク資産に向かう流れが強まっている。ただ、長期金利の高騰は住宅ローン金利などの上昇を招き、デフレ不況の日本経済を一層下押しする懸念もある。

 長期金利の指標である新発10年債の利回りは、前日終値より0.025%高い1.385%をつけ、取引時間中では昨年11月12日以来4カ月半ぶりの高水準となった。終値は前日比0.015%高い1.375%だった。

 米国で、国債入札の不調から長期金利が高騰。雇用関連など経済指標の改善も受け、外国為替市場でドル高?円安の流れが進んだ。輸出企業の業績改善期待などから日経平均株価も昨年来高値を更新し、市場では、投資家が安全資産の国債を処分して、株式などリスク資産への投資を強めている。野村証券金融経済研究所の木内登英チーフエコノミストも「円安に後押しされた株高が、金利の上昇につながっている」と分析する。

 また、消費者物価指数の下落などデフレ不況からの脱却に向け、政府?与党内で追加経済対策が浮上。市場の一部には、「財政出動の拡大による国債増発懸念も、長期金利の上昇を招いている」との声もある。

 長期金利が上昇すると、個人向け国債や預貯金などの金融商品の利回りの上昇につながるが、長期金利が高止まれば、住宅ローン金利も連動して上昇しやすく、家計の負担増や住宅市場の冷え込みを招く心配もある。さらに、長期金利は企業の資金調達コストにも跳ね返る。特に、長期貸出金利の目安となる長期プライムレート(優遇貸出金利)が見直されれば、新規の投資計画も制約され、企業業績を下押しする懸念が強まる。

 「米国の利上げの後ずれや中国の金融引き締めで、円高?株安に傾く可能性もある」(木内氏)など、今後の相場展開は流動的だが、長期金利の急激な上昇は日本の景気回復の不安材料となりそうだ。

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引用元:RMT

2011年5月6日金曜日

東京?日本橋室町に2つの商業施設?8日開業 三井不?野村?

 三井不動産は10月28日、東京都中央区日本橋室町2丁目に完成した「室町東三井ビルディング」(22階建て、延べ床面積約4万1000平方メートル)内の商業エリア「COREDO(コレド)室町」の商業ゾーンを開業する。施設は地下1階から地上4階まで(約1万平方メートル)で、飲食と物販の25店舗が出店(ほかに銀行ATM店舗など)する。また、30日に 信長 rmt
は5?6階に日本橋地区最大の多目的ホール「日本橋三井ホール」(劇場型約650席、延べ床面積約5400平方メートル)をオープンする予定。なお、オフィス部分は10月1日に開業している。

 また野村不動産が東京?日本橋室町東地区で開発しているオフィス、商業?サービスの複合ビル「日本橋室町野村ビル」がこのほど完成し、商業?サービスゾーン UGG
が10月28日にグランドオープンする。

 建物は、21階建て、延べ床面積4万6421平方メートルで、10階から21階がオフィスゾーン、地下1階から10階までが商業サービスゾーンの「ユイト」となる。

 「ユイト」には、創業106年のジュエリーを取り扱う「ジョージ ジェンセン」が日本最大となる大型店舗を出店するのをはじめ物販3店、飲
食9店が入居。このほか、最大342席の大ホールをはじめとするコンファレンスプラザ、金融やクリニックなどのテナント構成となっている。敷地内には、屋上緑化を含む約586平方メートルの緑地スペースも設置した。

引用元:arad rmt